当院の成績
2024年 治療成績
治療成績のまとめ方については様々な手法がありますが、当院では日本産科婦人科学会のデータの算出方法に倣って、同様の基準で算出しています。
表1.体外受精女性年齢分布
| 年齢 | 人数 | 割合 | 
|---|---|---|
| 〜29 | 25 | 4.6% | 
| 30〜34 | 145 | 26.6% | 
| 35〜39 | 208 | 38.1% | 
| 40〜44 | 158 | 28.9% | 
| 45〜 | 10 | 1.8% | 
| 合計 | 546 | 100% | 
表2.採卵の保険/自費割合
| 保険or自費 | 件数 | 割合 | 
|---|---|---|
| 保険 | 484 | 88.6% | 
| 自費 | 62 | 11.4% | 
| 合計 | 546 | 100% | 
体外受精の治療成績
2024年に当院で採卵を行った方の平均年齢は女性が36.8歳、男性が38.5歳であり、全期間で保険診療が可能となった2023年と女性の平均年齢は同じでした。昨年と同様に、保険化に伴って若齢のうちから体外受精にステップアップされる方が一定数増加した事で、自費診療の頃より平均年齢が低下しています。一方で、女性の68.9%が35歳以上、30.7%が40歳以上であり、幅広い年齢の方が当院で治療されています。
            また、当院では保険適応がある患者様は、特別な希望がない限り保険診療での治療を行っています。
刺激方法 〜低刺激と高刺激〜
 
          刺激方法 〜低刺激と高刺激〜
当院では低刺激法と高刺激法どちらも選んでいただけます。約4分の3弱の方が低刺激法を選択されています。
              卵巣の状態によって、刺激方法が一方のみ適する方が一定数おられますが、最近は高刺激を希望される方が増加傾向にあります。
            
表3.体外受精成績
| 受精方法 | 実施個数 | 平均年齢 | 実施周期※ | 受精率 | 分割率 | 胚盤胞到達率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 女性 | 男性 | ||||||
| c-IVF | 1232 | 35.5 | 37.0 | 217 | 68.2% | 97.2% | 74.9% | 
| ICSI | 1404 | 37.6 | 39.1 | 286 | 77.8% | 94.8% | 68.7% | 
| Total | 2363 | 36.8 | 38.5 | 503 | 72.7% | 96.0% | 71.8% | 
*未熟卵子/変性卵子のみの回収、排卵済み、卵子未回収(合計43件)を除く。
培養成績
媒精法の受精率が低く見えますが、顕微授精が成熟卵子のみに行われるのに対し、媒精法は手技的に採卵したすべての卵子に行う事になるため、 受精能力を持っていない未熟卵子・異常卵子も計算の分母に混ざってしまい、見かけの受精率が低くなります。
          媒精法と顕微授精では平均年齢も異なりますし、受精しにくい患者さんの割合が異なりますので、どちらの受精方法が優れているといったことは言えませんが、例年通り、どちらの受精方法でも非常に良好な胚盤胞到達率でした(一般的には50%前後)。
        
表4.低刺激と高刺激における体外受精成績の比較
| 刺激方法 | 女性平均年齢(歳) | 男性平均年齢(歳) | 実施周期※ | 受精率 | 分割率 | 胚盤胞到達率 | 
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高刺激 | 36.1 | 36.9 | 132 | 76.0% | 94.5% | 71.0% | 
| 低刺激 | 37.1 | 39.2 | 362 | 72.1% | 97.7% | 72.7% | 
*完全自然周期、中刺激および未熟卵子/変性卵子のみの回収、排卵済み、卵子未回収(合計52件)を除く。
低刺激と高刺激における体外受精成績の比較
          低刺激は、弱い刺激でも発育し得る少数精鋭を卵子の獲得を目指しているため(平均採卵数3.7個)、良好な卵子が均質で得られています。一方で高刺激では沢山の卵子を発育させるため(平均採卵数10.8個)、どうしても卵子の質にばらつきを生じやすくなってきます。
          しかし、高刺激の胚盤胞到達率も十分に高く、採卵個数は高刺激の方が多いので採卵1回あたりの胚盤胞到達個数は高刺激の方が多くなります(平均胚盤胞獲得個数:低刺激vs高刺激=1.6個vs 3.7個、凍結しなかった胚盤胞を含む)。ただし、背景に厳しい条件を持った方が低刺激を選択せざるを得ない場合も多く、体への負担も小さいなどといったメリットがあり、高刺激の方がより優れているということではありません。
        
表5.凍結融解胚移植-女性年齢別妊娠率
| 年齢*1 | 件数 | hCG陽性率 | 妊娠率*2 | 流産率 | 
|---|---|---|---|---|
| 〜29 | 22 | 81.8% | 59.1% | 23.1% | 
| 30〜34 | 234 | 63.2% | 49.6% | 28.4% | 
| 35〜39 | 248 | 60.9% | 46.0% | 43.0% | 
| 40〜 | 119 | 50.4% | 30.3% | 50.0% | 
| 合計 | 572 | 61.0% | 45.5% | 36.9% | 
*1 妊娠率は胎嚢確認を基準に算出
全国平均 凍結融解胚移植-年齢別妊娠率

凍結融解胚移植-年齢別妊娠率
当院では、移植のほぼ100%が凍結融解胚移植です。当院の移植1回あたりの妊娠率(胎嚢確認)は45.5%でした。最新(2021年)の日本産婦人科学会のデータ(全国平均)では、凍結融解胚移植1回あたりの妊娠率が37.8%であり、 昨年に引き続き全国平均を大きく上回る成績でした。当院は院長が不育症認定医であることから、不育症(習慣性流産)の患者様に多くご来院いただいています。そのため、治療を行っても残念ながら流産率が高めになってしまう傾向にあります。
全国平均は最新のデータである「日本産科婦人科学会 登録・調査小委員会報告 ARTデータブック2022」より算出
クリニック概要
|  | 峯レディースクリニック | 
|  | 東京都目黒区自由が丘2-10-4 ミルシェ自由が丘4F | 
|  | 東急東横線、大井町線「自由が丘駅」徒歩30秒 | 
|  | 03-5731-8161(予約制) | 
|  | 不妊症治療、不育症治療、ブライダルチェック | 

| 受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 8:30~ 11:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ー | 
| 15:00~ 18:00 | ● | ● | ● | ● | ー | ー | ー | 
院長と非常勤医師の2名体制で診療を行っておりますが、院長1診体制となる場合がございます。
土曜日は比較的混雑いたします。お待ちいただくこともありますのでご了承下さい。
当院は不妊・不育治療のクリニックですので、お子様同伴でのご来院はご遠慮願っております。
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