不育症治療
不育症について
妊娠はするけれども、流産、死産や新生児死亡などを繰り返して結果的に赤ちゃんを得ることができない状態を不育症と呼びます。
一般的には2回以上連続した流産や、妊娠10週以降の原因不明の流産・死産を経験されたご夫婦が検査の対象となります。
まずはご相談にいらしてください
妊娠の喜びから、流産や死産という悲しみを突然ご経験なさり、精神的なご負担は計り知れないものがあると思います。深い喪失感から立ち直るには十分に悲しむことも必要です。またそのためには、時間や周囲の支えも必要です。お一人やご家族だけで悩まずにぜひご相談にいらしてください。まずは必要な検査を行い、次回の妊娠に備えて治療方針を立てましょう。ご夫婦が不育症と向き合い、しっかりと前を向いていただけるよう精一杯サポートさせていただきます。
流産の原因
流産は妊娠の10~20%に起こる妊娠最大の合併症です。2回連続して流産が起こる確率は4.2%、3回以上で0.9%と考えられます。日本では約3万人の不育症の方がいると推測されており、決して珍しいものではありません。
妊娠初期に起こる流産の約60~80%は受精卵の偶発的な異常(染色体異常)によっておこります。残念ながらこのタイプの流産を防ぐことは出来ません。年齢と共に頻度が上昇することが知られておりますが、偶発的なものですので、次回の妊娠には影響しません。
しかしながら、不育症のご夫婦には、流産リスクを高める因子をお持ちの方がいます。リスク因子としては、内分泌代謝異常(ホルモン異常)、子宮形態異常、抗リン脂質抗体、血液凝固異常、夫婦染色体構造異常などが知られております。
ただし、リスク因子があるからと言って、100%流産や死産に至るというわけではありません。不育症と診断されても80%以上のご夫婦が生児を得ております。
検査には保険が適応される項目もありますが、自費診療となる項目もあります。
不育症の検査は、妊娠の影響を避けるため、流産後1~2回の月経が来てからの検査をお勧めします。
不育症の治療
まずリスク因子をしっかりと抽出し、リスクに対応した治療を行います。
血液凝固異常や免疫異常を認める場合は、程度や流産歴に応じて低用量アスピリン単独療法や、低用量アスピリン+ヘパリン併用療法をお勧めします。
子宮形態異常を認めた場合は、その異常が流産のリスクとなっているか、手術が必要なのかなどを個別に判断いたします。
手術が必要な患者様には手術が可能な病院を紹介しております。
リスク因子を特に認めないご夫婦もしばしばいらっしゃいます。リスクを認めずご安心いただける方もおられますが、リスクがないことで、かえって「なぜ?」とご不安になられる方もいらっしゃいます。リスク因子のない方への薬物療法の有効性は現時点では示されておりません。このような方にはテンダーラビングケアをお勧めしております。
不育症としっかり向き合っていただくことが治療の第一歩となります。辛いお気持ちをお一人で抱えずにぜひ受診してください。
クリニック概要
峯レディースクリニック | |
東京都目黒区自由が丘2-10-4 ミルシェ自由が丘4F | |
東急東横線、大井町線「自由が丘駅」徒歩30秒 | |
03-5731-8161(予約制) | |
不妊症治療、不育症治療、ブライダルチェック |
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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8:30~ 11:30 |
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15:00~ 18:00 |
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★院長と非常勤医師の2診体制となる場合がございます。
土曜日は比較的混雑いたします。お待ちいただくこともありますのでご了承下さい。
当院は不妊・不育治療のクリニックですので、お子様同伴でのご来院はご遠慮願っております。
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