目黒区自由が丘｜峯レディースクリニック｜先進医療について

先進医療とは、厚生労働省が認める高度な医療技術を用いた治療のことで、一定基準の有効性・安全性を満たした自由診療の治療のことを指します。

日本の医療制度においては、一定の有効性・安全性が認められた治療のみ保険適用となり、保険診療と自由診療を同じ周期の治療で行う混合診療は禁止されています。しかし、自由診療が先進医療として認められた医療技術であれば、保険診療との併用が可能になります。

タイムラプス撮像法による胚培養

タイムラプスインキュベーターとは、胚（受精卵）を培養機器（インキュベーター）に入れたまま観察と培養を行います。
酸素濃度や温度が一定に保たれた環境なので、従来の培養機器よりも環境の変化が少なく、受精卵へのストレスが軽減されます。

子宮内膜着床能検査（ＥＲＡ検査）

胚移植の最適なタイミング（着床の窓）には個人差があります。良好な胚を移殖してもなかなか妊娠に結びつかない場合は、着床の窓がズレている場合があり、その移植のタイミングは調べる検査です。

子宮内細菌叢検査（ＥＭＭＡ+ＡＬＩＣＥ検査）

EMMA（子宮内膜マイクロバイオーム検査）検査は、子宮の細菌環境が胚移植に最適な状態であるかどうかを調べる検査です。
ALICE（感染性慢性子宮内膜炎検査検査）検査は、従来の方法では特定することが難しかった慢性子宮内膜炎の原因菌を検出するための検査です。

ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術（ＰＩＣＳＩ）

PICSIとは、ヒアルロン酸によって成熟した精子を選別し、顕微授精する方法です。
正常な成熟精子（ DNAや染色体に異常の少ない精子）はヒアルロン酸と結合する特性があり、正常な成熟精子を顕微授精に用いることで妊娠率の向上を目指します。

膜構造を用いた生理学的精子選択術（ZyMōt）

ZyMōt（膜構造を用いた生理学的精子選択術）とは、特殊な膜構造をもつ装置を使って、精子を選別する技術です。
本法では8μmのフィルターを通り抜けた運動精子を回収します。不純物や、不動精子、頭部の大きな奇形精子は通り抜けることが出来ませんので、効率的に前進運動性の高い精子の回収が可能になります。
この技術により良質な受精卵が得られ、着床・妊娠率の向上を目指します。

東京都が、特定不妊治療の保険診療と併用し自費で実施される先進医療に対しての助成事業を開始いたします。
詳細は、東京都のホームページにてご確認ください。

1回の治療につき、先進医療にかかった費用の10分の7について、15万円を上限に助成されます。
助成回数については、保険診療に準じ、以下のとおりとなっております。

・治療開始日の妻の年齢が39歳までのご夫婦は6回まで
・治療開始日の妻の年齢が40歳から42歳までのご夫婦は3回まで
※1子ごとにリセットが可能です。

※一部市区町村自治体においても独自での助成事業を開始しています。
詳細は患者様ご自身で、各自治体のホームページにてご確認ください。

《申請期限》

申請開始は令和5年1月～
「1回の治療」が終了した日の属する年度の末日（3月31日）まで
※治療終了日が1月～3月の方は、6月末までを期限
※令和4年4月以降に行われた先進医療については、特例があります。

詳細は、東京都のホームページにてご確認ください。